忍者には火を使った術が多い。夜襲や火攻めなどの攻撃に限らず、暖房に使ったり、照明器具としても使われ、火薬の扱いが上手かった。例えば、竹筒の中や紙玉に火薬を仕込み、火をつけて白煙がでている隙に逃げる火遁の術というものがある。
また、竹筒の中に鉄粉を入れて火薬で熱したものを敵に向けて噴出させる取火方という術や、消えにくい松明なども開発。忍者にとって火はとても重要なものだった。
忍者は火や火薬を鉄砲の伝来以前から使いこなしていた。さまざまな道具が記されている「萬川集海」によれば地雷のようなものや、手榴弾のようなものまで使っていたというから驚きである。